ABOUT

2014年3月、オリジナル製品の委託製造及び、販売を開始する。
品質の安定を目指すため、2015年、すべての製品を国内製造に切り替え、日本製ブランドとして再スタートする。
2017年、品質、デザイン、機能性など、コダワリを追求するため、自社に工房を設け、自社製造を始め、2018年には、自社製造率90%以上にまで拡大し、現在に至る。

なぜ、オールハンドメイドの日本製の上、高品質な素材(ヨーロピアンレザー、エキゾチックレザー、高品質な金具等)を使用しているのに、ハイコストパフォーマンスが出来るのか?と、ご質問を頂くことがございます。
なぜかと言いますと、当社は、設立より、輸入業を主としており、そのノウハウを生かし、すべての素材を、製造元から直接仕入れることができるためです。
例えば、ヨーロピアンレザーを自社輸入する場合、輸送料、原価に対し関税及び、消費税がかかります。 国内にて仕入れをする場合、それに加え商社及び、問屋などの利益分、また、それに掛かる送料が加算されるため、必然と高価となってしまいます。
商社及び、問屋、小売店の利益をカットするだけで、大幅なコストダウンを実現しています。
また、当社の製品は、他社への委託販売を行わず、すべて、自社販売を行うことにより、通常の卸価格に相当する価格を販売価格に設定しています。
だからこそ、高品質な素材を使用し、低価格でご提供出来ているのです。
より多くのお客様を笑顔に出来るよう日々、新たな素材探しを当社では行っております。
更なる品質の向上を目指し日々、仕事をしております。

製造工程について

コバ処理と床面処理

すべての製品パーツの裁断面にコバ処理を行っています。 断面部を革包丁、ヤスリで整え、革の毛羽立ちを押さえる仕上剤を塗り、磨き上げ、更に細かいヤスリで面を整え磨き上げを繰り返し、 蜜蝋を主な成分とした当社特性ワックスを塗りこみ、低温で焼き締めるまでの処理を行っています。床面については、革の毛羽立ちを押さえる仕上剤を塗りこみ、毛羽立ちを抑える処理を行っています。製品を購入する際、見えにくい部分ですが、切りっぱなし、漉きっぱなしで制作された製品とは、耐久性、坊汚性、耐水性、すべてにおいて勝り、妥協をせず、コダワリを持って制作しています。

アンティーク足踏みミシンについて

LEVEL7では、一部の製品を除き、このミシンが無ければ、仕事にならないとまで言わしめた名機SEIKO TE-5にて、全縫製を行っております。大きな特徴として、糸締りが良いことが上げられます。この立体的な縫目は、他のミシンでは、再現できない唯一無比のステッチです。SEIKO TE-5は、シンガー(SINGER)社の17ミシンを基に造られた日本製のミシンです。 17ミシンは、主に袋状の製品(バックなど)、小物を製作するために造られた腕ミシンで、100年以上前に誕生し、現在も同規格のミシンが生産されている名機です。LEVEL7では、そんな17ミシン【SEIKO TE-5】を発売当初と同じ、人力の足踏みミシンとして縫製を行っています。写真は、自社で調整しました当社の2号機。 現在では、メイン機になっております。

手縫いについて

カービングアイテムや、バイカーズタイプの製品の一部の縫製に手縫いを採用しています。手縫いは、革に菱目と言われる道具を使って針を通す穴を空け、糸の両先端を針に通し、交互左右に縫製していく縫製方法です。 菱目のちょっとした角度の違いで真っ直ぐのステッチは再現されませんし、左右均等の力で糸を締めその力加減が一定でなければ、綺麗な縫い目は再現できません。ミシンに比べ、何倍もの時間を用いるため一般流通品では、現在、ほとんど採用されない縫製方法です。手縫いには、手縫いの良さがあると当社では考えています。それは、何より「ステッチインパクト」です。太い糸をシッカリと締めることで生まれるステッチは、ミシンでは再現できない、手縫いならではのモノと考えています。そのステッチインパクトを必要に応じ、デザインに取り入れて採用しています。

必需品の革漉機について

製品を作る上で、ミシンと並び欠かせない機械と言えば、革漉き機。革が重なる部分の厚さを調整するなど、大活躍するこの機械。 その名の通り、革を薄く漉く機械です。NIPPIYなど、国内では有名ですが、当社では、環七ミシン(NOPRO)を使用しています。 ひょんなことから、当社へやって来たこの革漉き機。 今では、メイン機に成り上がっております。見た目、何キロに見えますか? 恐ろしく重たいです!本体だけで、40KGほどあると思います。 台とモーターを合わせたら、恐ろしい重さです! 引っ越し業者さんも、驚いてました。。。 そんな重さですよ。前述したよう、ミシン同様、この機械を触らない日は、無いと思います。この機械を使い何をするかといいますと、主にカード入れなど、革が重なる部分の厚みを抑えるために、部分的に革の厚みを薄くしたり、革全面を薄くする際に使用する機械です。ほとんどの製品のどこかしらに、この革漉き機を使用しています。まさに、この機械がなければ、製作が成り立たないと言っても過言ではない! そんな機械なんです。