白は、一色ではない。LV1-X1 ホワイトパール文字盤

LEVEL7のX1ダイヤルに、新色となるホワイトパール文字盤が加わりました。
白を基調とした、明るく清潔感のある文字盤。
しかし、単純なホワイトダイヤルではありません。
見る角度や光の入り方によって、乳白色からシルバー、淡いブルー、ピンク、グリーンへと、静かに表情を変えていきます。
今回使用しているのは、天然のマザーオブパール。
人工的に均一な色を作るのではなく、天然素材が持つ不規則な光の揺らめきを、そのまま文字盤へ取り入れました。
そして今回は、このホワイトパール文字盤の魅力をさらに引き出すために、改良型のトップハットクリスタル「G003-BL」を組み合わせています。
天然パールの光。
立体的なX1インデックス。
クリスタル側面で生まれる屈折。
正面から見た姿だけではなく、角度を変えることで完成するLV1-X1の新作です。
天然のホワイトマザーオブパール
マザーオブパールは、真珠を育てる貝の内側に形成される真珠層を加工した天然素材です。
表面には非常に薄い層が重なっており、その層へ入った光が反射と干渉を繰り返すことで、独特の色彩が生まれます。
白い文字盤でありながら、白一色には見えない。
正面では落ち着いた乳白色に見えていても、腕を少し傾けると、淡い虹色の光が現れる。
さらに見る場所や時間、室内と屋外でも、その印象は変化します。
強い光の下では華やかに。
柔らかな光の中では、静かで上品に。
光を強く反射する部分と、穏やかに沈む部分が文字盤の中に同居しています。
塗装や印刷によって均一に作られた白とは異なり、天然素材だからこそ生まれる、わずかな色の揺らぎです。
同じ模様の文字盤は、二つとしてありません
天然のマザーオブパールには、一枚ごとに異なる模様があります。
光が大きく揺らめくもの。
細かな光が全体へ広がるもの。
淡いブルーやグリーンが現れやすいもの。
乳白色を中心に、静かな表情を見せるもの。
切り出す場所によって、色の現れ方や光の筋、濃淡が変わります。
そのため、同じ仕様で製作したLV1-X1であっても、文字盤の表情は完全には同じになりません。
これは製品のばらつきではなく、天然素材が持っている個性です。
一本ずつ異なる文字盤の表情を楽しめることも、ホワイトパールモデルの魅力だと考えています。
X1ダイヤルだからこそ生まれる立体感

X1は、立体的なインデックスを大きな特徴とするダイヤルです。
光を反射するパール文字盤の上へ、インデックスが立ち上がる。
文字盤へ入った光は、パールの表面だけでなく、インデックスの側面やエッジにも反射します。
真正面から見ると、インデックスの形がはっきりと見え、X1らしい力強さと視認性を感じられます。
一方、斜めから見ると、パールの揺らめきと立体インデックスの反射が重なり、正面とは異なる奥行きが生まれます。
天然素材の柔らかな光だけでは、LEVEL7のスポーツウォッチとしては少し上品になりすぎる可能性があります。
そこへX1の力強いインデックスを組み合わせることで、華やかさの中にも道具としての存在感を残しました。
改良型トップハットクリスタル「G003-BL」
今回のホワイトパールモデルに採用したのは、トップハットクリスタル「G003-BL」です。
トップハットとは、ケースやベゼルから上へ立ち上がる、厚みのある形状のクリスタルです。
横から見ると、クリスタルが突起状に飛び出して見える。
現代の薄くフラットなガラスとは異なる、1960年代から1970年代の腕時計を思わせるレトロな造形です。
G003-BL-ver2では、これまでのG003を基礎に、外周側面のRをより大きくしました。
単に形を丸くしたのではありません。
文字盤を見る角度によって、異なる表情が現れるように設計した改良です。
正面からは文字盤全体を素直に見せながら、斜めから見ると、曲面部分で光が大きく屈折する。
文字盤外周が、魚眼レンズを通したように膨らんで見えます。
正面と斜めで、異なる時計に見える
正面から見たときは、ホワイトパール文字盤と立体インデックスが中心になります。
X1ダイヤルの形をはっきりと見せながら、天然パールの光が文字盤全体へ広がります。
ところが、腕を傾けて斜めから見ると、G003-BLの側面に設けた曲面が光を屈折させます。
文字盤の外周が湾曲して見え、チャプターリングの幅やインデックスの形も、見る角度によって変化します。
ある角度では、チャプターリングが大きく迫り出して見える。
別の角度では、インデックスがクリスタルの奥で伸びて見える。
さらに、パール文字盤の色彩も光の方向に合わせて変化する。
天然素材そのものの揺らめきに、クリスタルによる視覚的な変化が重なります。
この時計は、正面から見た一枚の写真だけでは、すべての表情を伝えられません。
腕につけて動かしたときに、初めて見えてくるものがあります。
文字盤を見せるためのクリスタル
腕時計のクリスタルは、文字盤と針を保護するための部品です。
防水性や耐久性を確保し、内部へ水分や埃が入ることを防ぐ。
それが、クリスタルの基本的な役割です。
しかし、LEVEL7では、クリスタルも腕時計のデザインを構成する重要な部品だと考えています。
同じ文字盤であっても、フラットなクリスタルを組み合わせた場合と、厚みのあるトップハットを組み合わせた場合では、時計全体の印象は大きく変わります。
形状だけではありません。
クリスタルの厚さ、側面の曲率、ケースから立ち上がる高さによって、文字盤の見え方そのものが変わります。
今回のG003-BLは、ホワイトパール文字盤を覆う透明な蓋ではありません。
天然パールが持つ光を屈折させ、インデックスやチャプターリングに新しい表情を加えるための、もう一枚のレンズです。
1970年代の雰囲気を、現代の技術で再構築する
厚みのあるトップハットクリスタル。
立体的なインデックス。
光によって表情を変える文字盤。
それぞれの要素には、1960年代から1970年代の腕時計に通じる雰囲気があります。
しかし、LEVEL7が目指しているのは、当時の時計をそのまま複製することではありません。
古い時計から感じ取った魅力を分解し、現代の腕時計として組み直す。
G003-BLも、単に古いドーム風防の形を再現したものではありません。
従来のG003から側面のRを見直し、文字盤を見る角度によって、より大きな視覚変化が現れるようにしています。
ヴィンテージウォッチが持っていた大胆な形状を残しながら、現代の加工技術で再構築する。
それが、LEVEL7の考えるレトロモダンです。
無骨なLV1ケースと、柔らかなパールの対比

ホワイトパール文字盤を収めるのは、LEVEL7のLV1ケースです。
力強いケース形状。
少し粗めに整えたサテン面。
その面と面の境界に立つシャープなエッジ。
見る角度によって光を拾う鏡面部分。
LV1には、ダイバーズウォッチを基礎とした、道具としての無骨さがあります。
そこへ、柔らかな光を放つホワイトパール文字盤を組み合わせました。
無骨なステンレスケースと、繊細な天然素材。
粗いサテンと、滑らかに揺らめく真珠層。
力強いケースの中に、光によって表情を変える文字盤が入ることで、どちらか一方だけでは生まれないコントラストが生まれます。
華やかな素材を使いながら、ドレスウォッチにはしない。
LEVEL7らしい、実用時計としてのパールモデルに仕上げました。
光と角度によって完成するLV1-X1

正面から見たときの、明るく端正なホワイトパール。
角度を変えたときに現れる、淡い虹色の揺らめき。
トップハットクリスタルの側面で生まれる、魚眼レンズのような屈折。
立体インデックスとチャプターリングが、見る角度によって変化する表情。
LV1-X1 ホワイトパールは、一方向から見ただけでは完成しない腕時計です。
天然素材の個体差を楽しみ、光の入り方を楽しみ、腕を動かすたびに変わる姿を楽しむ。
文字盤だけで作るデザインではなく、クリスタルを通して見たときに完成するデザインです。
白は、一色ではありません。
そして、この時計の表情も、ひとつではありません。
同じものが二つとない天然のホワイトパールと、LEVEL7が再設計したトップハットクリスタル「G003-BL-ver2」。
光と角度によって変化するLV1-X1を、ぜひ実際の腕元で楽しんでください。

