BOSTOK「コマンダスキー」とは?歴史・特徴・選び方を時計店が徹底解説|LEVEL7 LOW BEAT

■ヴィンテージBOSTOKを取り扱うようになった経緯

ヴィンテージBOSTOKを取り扱うようになった経緯私たちが、なぜ、BOSTOK(ボストーク)ウォッチを扱うようになったのか?!
それは、2021年、11月ごろにロシアのBOSTOK社より、直輸入をし、
現行のロシア製の腕時計を取り扱ったことからスタートしました。
翌年、2月末にウクライナ侵攻が始まり、輸入が出来なくなり、一端、取り扱いを中止したのですが、
腕時計の構造、ムーブメントの精度とタフさなど、品質の高さを知り、
BOSTOKの歴史を調べる中で、ソビエト時代、ウクライナの近くに腕時計工場を設け、
数多くの腕時計を生産され、現在でも、ウクライナに多くの個体が存在していることを知りました。
そこで、ウクライナの腕時計業者へ、片っ端から、連絡を取り、
ソビエト時代のヴィンテージウォッチを中心とした個体を卸して頂けることになり、現在に至ります。

ヴィンテージウォッチ市場の中でも、ここ数年で急激に人気が高まっているソビエト製時計。
その代表格が、旧ソビエト連邦の軍用時計として誕生した BOSTOK(ボストーク)「Komandirskie(コマンダスキー)」 です。

コマンダスキーは、1965年にソ連国防省が将校向けに採用した軍用モデルで、
極寒の地でも動き続けるタフさと、ミリタリーらしい力強いデザインから、
世界中のコレクターに愛されています。

この記事では、ヴィンテージウォッチ専門店 LEVEL7 LOW BEAT の視点から、
コマンダスキーの歴史・特徴・ムーブメント・選び方・市場価値まで、
“本当に役に立つ情報だけ” を丁寧にまとめました。

これから一本目のBOSTOK時計を選びたい人にも、
深い背景を知りたい愛好家にも、参考になる内容になっています。

■ コマンダスキーの歴史

― ソ連軍の厳しい規格から生まれた「指揮官の時計」

コマンダスキーの誕生は 1965年
旧ソビエト連邦の国防省が、指揮官クラスの軍人向けに“信頼性の高い腕時計”を要求し、
その規格を満たすモデルとして BOSTOK が開発したものが始まりです。

当時は、

  • 極寒地での作戦
  • 激しい衝撃
  • 水濡れ
  • 整備が限られる環境

など、過酷な条件でも止まらない時計が求められていました。

その要求に応えるため、BOSTOKは構造をシンプルかつ強靭にし、
「壊れにくく、分解しやすく、修理しやすい」 時計を生み出したのです。

のちに軍用モデルをベースに民間向けにも販売されるようになり、
現在では “ミリタリーデザイン × ロシアンレトロ” の独特の世界観が評価され、
世界中でコレクションの対象となっています。

■ なぜ今コマンダスキーが人気なのか?

BOSTOK コマンダスキー

↑↑↑BOSTOK コマンダスキー”パラシュート”

コマンダスキーが現代で注目されている理由は、主に3つあります。


① 無数に存在する文字盤デザイン

もっとも有名なのは、戦車・戦闘機・潜水艦・空挺部隊など、
ソ連軍の兵科を象徴するグラフィックが描かれたモデル。

同じ時期でも微妙にデザインが違ったり、
年代によってロゴや配色が異なるため、
“同じテーマの違う個体を集める” コレクターも多く存在します。

ヴィンテージ市場では、個体差が魅力になる珍しいジャンル です。


② 壊れにくく、整備しやすい構造

ソビエト時計らしい“肉厚で簡素な構造”は、実用性の象徴。
現代の腕時計のような複雑な仕組みではなく、
必要なものを必要なだけ備えた合理的な設計になっています。

そのため、

  • 衝撃に強い
  • 部品が壊れにくい
  • 分解・洗浄が容易

といったメリットがあり、オーバーホール次第で長く使用可能

ヴィンテージでありながら、日常使いしやすいのも人気理由です。


③ ヴィンテージの中で手に取りやすい価格帯

スイスのアンティーク時計が高騰する中、
コマンダスキーは 1〜3万円台 で購入できるモデルも多く、
オーバーホール済でも 3〜4万円台 で手に入ります。

“安価だから品質が低い” のではなく、
ソ連工業特有の実用重視の設計 によって、本来の価値以上の耐久性を持つ時計です。

初めてのヴィンテージとしても入りやすい価格帯です。

■ ムーブメント(機械)|ロシアの実用性が詰まった構造

コマンダスキーに搭載されている代表的なムーブメントは以下の2種類。
Cal.2234、Cal.2414A、この2種類が主なムーブメントですが、
今回は、一番多く使用されているCal.2414Aのみご紹介させて頂きます。



● Cal.2414A(手巻き)

  • ロシア手巻きムーブメントの代表格
  • シンプルで壊れにくい
  • 部品の入手が容易で、長期使用向き

どちらのムーブメントも、
オーバーホールを行うことで精度は安定し、普段使いに十分耐えます。

■ コマンダスキーの選び方|押さえるべき3つのポイント

ヴィンテージのコマンダスキーを選ぶ際は、以下のポイントをチェックすると失敗しません。


① 文字盤の状態

退色(色焼け)は“味”として評価される場合がありますが、
印刷の劣化や腐食が広いものは避けた方が良いが、一般的なヴィンテージウォッチの定説です。
が、ヴィンテージBOSTOKは、ここがキモになります。

日本では、ほとんど知られておりませんが、BOSTOK製の文字盤は、
特有の経年劣化による文字盤のひび割れ、コレクターの間では、
『スパイダー文字盤』と呼ばれ、文字盤が、蜘蛛の巣のようにひび割れる唯一無二の変化。
このスパイダー文字盤こそ、コレクターを魅了する理由でもあります。
このひび割れは使用環境下により、それぞれですので、あなたの好み、綺麗なひび割れを探すのも、
楽しみでもあります。


② ケースとメッキ

多くのモデルがメッキケースのため、
剥がれや劣化の程度 は価格と価値に直結します。

通常の使用傷は問題ありませんが、
広い面積の剥がれは注意です。


③ リューズの“破損”

コマンダスキーの特徴として、
リューズがねじ込み式となるのですが、これまでの使用頻度により、ねじ込みが出来ない個体が多くございます。

これは消耗品ですので、仕方がないのですが、良心的なショップであれば、
ドナーとなる個体から、良品パーツへ交換され、説明も付け加えられていると思います。

■ LEVEL7 LOW BEAT が扱うコマンダスキーが選ばれる理由

当店のコマンダスキーは、すべて 自社にてオーバーホール済み です。

当店の強み

  • 経験豊富な時計技師による分解整備
  • パーツ交換・調整まで確実に実施
  • 購入後の動作保証
  • 写真・説明ともに丁寧で安心
  • 状態の悪い個体は取り扱わない

単なる“安いソビエト時計”ではなく、
長く使える“コンディションの良い個体”だけを販売しています。
ご購入後のメンテナンスも、多くのスペアパーツを保有しておりますので、
安心して、お使い頂けます。

これは国内でも数少ない大きな強みです。

■ まとめ:コマンダスキーは“知るほど魅力が増すヴィンテージ”

コマンダスキーは、
旧ソ連の歴史、軍用時計としての実用性、
そしてデザインの多様性を兼ね備えた、非常に奥深い時計です。

  • 歴史がある
  • 実用性が高い
  • 価格が手頃
  • コレクション性がある

と、ヴィンテージの魅力がすべて詰まっています。

“一本一本にストーリーがある時計”。
それがコマンダスキーです。


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コマンダスキーのラインナップを見る
👉 https://antique.levelseven.jp/categories/5139199