工房の工具が教えてくれたこと。新品の輝きよりも美しい、真鍮ケース「LV1-BRASS」の深化。

今日、工房で新しい工具の整理をしていた時のことです。

ふと目に留まったのは、腕時計の心臓部であるムーブメントを固定する「ムーブメントホルダー」という土台。
LEVEL7の腕時計を組み上げる際、針を正確にインストールするために欠かせない、私たちの「相棒」とも言える道具です。

現在、工房には多種多様な最新の固定機もありますが、結局のところ、人の手による微調整が一番エラーが少なく、
当社ではこの最もシンプルな真鍮製のホルダーを愛用しています。

今回、スタッフ用にと新調したホルダーが届いたのですが、その輝きに驚きました。
ピカピカの金色、眩いばかりの光沢。それに対して、私が数年使い込んできたホルダーは、
深いエイジングが進み、鈍く温かみのある色へと変化しています。

新品の輝きと、時を経た重厚さ。
このコントラストを目の当たりにした瞬間、どうしても皆さんに伝えたくなりました。

私たちが展開する**LV1-BRASS(ブラス製ケース)**が持つ、**真鍮(BRASS)**ならではの「育てる楽しみ」について。

(※予定していた「19セイコー」のお話は、また近いうちに。今日はお付き合いください。)

5カ月使用したLV1-BRASS。 少しくすみがかり温かさのある色へと,,,

1. なぜ、あえて「真鍮」なのか。私たちが込めた想い

現代の時計業界において、ケース素材の主流は錆に強いステンレススティールです。
そんな中で、私たちがダイバーズウォッチの素材に真鍮を選んだ理由は、この素材が「生きている」からです。

真鍮は、手にした瞬間から変色が始まります。
空気、湿度、そしてオーナーの肌に触れることで、表面に「パティーナ」と呼ばれる酸化膜が形成され、
自分だけのヴィンテージへと変貌を遂げます。

「新品の状態がピークではなく、使い込むほどに価値が増していく。」

そんな、私たちのものづくりにおける哲学を、最も純粋に体現しているのがこのモデルなのです。

ヘアライン加工(サテン加工)と経年劣化のハーモニー、真鍮ならではの劣化を体感できます

2. 時計と革、二つの「生命」が響き合う贅沢

さらに、このLV1-BRASSの魅力を引き立てるのが、自慢の**フルベジタブルタンニンレザー(ヌメ革)**です。

私たちが厳選し、一つひとつ手仕事で仕立てるヌメ革のストラップもまた、真鍮と同じく呼吸をしています。
手の脂を吸い込み、日光を浴びて、深い色艶へと変化していく。

  • 真鍮のパティーナ: 重厚でアンティークな風格へ
  • ヌメ革のエイジング: 艶やかな光沢と、手首に吸い付くような柔らかさへ

異なる二つの素材が同時に時を刻み、共に経年劣化を遂げていく。
この「育てる楽しみ」を最大化させる組み合わせこそ、職人集団であるLEVEL7が提案する唯一無二のスタイルです。

3. 未完成の時計を、あなたに託す

マイクロブランドである私たちの役割は、あくまで最高級の「キャンバス」を提供することまで。
そこに日々という筆跡を加えていくのは、オーナーであるあなた自身です。

工房の工具がそうであるように、使い込まれた跡は「道具」としての説得力を生みます。
傷さえも思い出として刻み、時間を「消費」するのではなく「蓄積」していく。

あなたも、真鍮のダイバーズウォッチを腕に、自分だけの物語を刻み始めてみませんか?

LEVEL7 / LV1-BRASS

職人が組み上げる、真鍮製ダイバーズウォッチ。
エイジングを楽しむ「ヌメ革ベルト」モデルもご用意しています。

※手仕事による生産のため、在庫状況によりお届けまでお時間をいただく場合がございます。